"Ho-House"は、質量とテクスチャを失った白い薄板を折りたたむことで生まれた空間で、感覚的な解釈の軸を具象から抽象へとシフトさせ、形のない事象の理解を深める。建築物によって促進される内部と外部の連続性、そして自然との関係から生じる抽象的な現象は、両者の基盤が同一であることを認識させ、二つの距離を一度に短縮し、一つに融合させる。
この建築物は、鉄筋コンクリートで作られており、敷地面積は306.99平方メートル、建築面積は152.63平方メートル、総床面積は217.42平方メートルである。日本の住宅、ミニマル、モダニズム、コンクリートといったキーワードがこのデザインを特徴づけている。
駐車スペースの裏側には中庭テラスがあり、密集した住宅地を忘れさせるプライベートな空間を作り出す。テラスは、リビングルーム、ダイニングルーム、バスルーム、子供部屋をつなぐ調和の存在である。
このプロジェクトは2016年から2017年に設計され、2017年から2020年にかけて建設された。場所は日本の兵庫県宝塚市である。"Ho-House"は、混雑した住宅地で依頼された家であり、心を解放する空間をどのように作り出すかが課題であった。
"Ho-House"の起源は、紙の一部を切り取り折りたたむことである。構造上厚くなるスラブを薄く見せるためのスラブの先端を切る技術や、よりシームレスに見せるために元々製造されたサッシ金物など、多くの技術が必要であった。
このデザインは、2021年のA'建築、建物、構造デザイン賞でシルバーを受賞した。シルバーA'デザイン賞は、最高級のクリエイティブで、専門的に注目すべきデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を備え、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き立てる。
プロジェクトデザイナー: KATSUFUMI KUBOTA
画像クレジット: Katsu Tanaka
プロジェクトチームのメンバー: Katsufumi Kubota, Kazuya Toizaki, Kazu Kubota, Masayuki Kubota,Naoya Yuda
プロジェクト名: Ho-House
プロジェクトのクライアント: KATSUFUMI KUBOTA